先日、日本新薬株式会社様で工事をさせて頂きました。
もともとキリシマツツジの植栽帯に石を据え、
日本らしいお庭を創ることとなったのです。
工事の様子をご覧下さい。
日本新薬様の花壇のキリシマツツジ。
雨があたらない部分が、どうしても枯れてしまっていました。
海外のお客様も多い、本社の玄関前に、おもてなしの心を表したい、、、
駅へ続く人通りの多い、道に面しているため、より綺麗にしたい、、、
という日本新薬様の御配慮で、玄関前改修工事が行われました。
工事が行われる前、計画のやりとりが数度あり、決定した案で仮組を致しました。
(※仮組:実際の場所を想定して石などを組むこと 『仮組(かりぐみ)』)
仮組が行われたのは桜が咲いている頃ですが、キリシマツツジを移植する
予定だったので、キリシマの移植適期に工事が行われることとなりました。
(※適期:樹木には移植に適した時期というのがそれぞれあります)
まず、キリシマを抜きます。
移植するため、丁寧に堀取ります。
堀取ったキリシマは一度、植藤造園で木にストレスがかからないよう預かりました。
その後、景石を組みます。
仮組で組まれた位置を石灰でプロットし、
あとは現場で社長の監修の元、進められました。
石組みを見るのは、とてもワクワクします。
クレーンにワイヤーで吊られている石ですが、ちょっとだけワイヤーの位置を
変えると石の表情はグッと変わります。
位置によっては少しぼんやりした表情をしてた石も、キリッとした表情に変わるのです。
石の噛み合わせが悪いと、ノミで石を少し割り、合わせます。
職人の技術が光る瞬間です。
植栽帯は全部で3つありましたが、そのうちの一つは隣地の駐車場の横のため、
コンクリートの壁面がそそり立っていました。
そのコンクリートの壁は竹垣で化粧します。
石を据え、竹垣を組み、土を均します。
(※土を均(なら)す=でこぼこした土を平らく仕上げること)
この「均す」という作業、職人は素早く美しく仕上げますが、難しい作業です。
何度か砂利が敷かれている所で「均してみ」と言って頂き、
やってみましたが綺麗に仕上がったことがありません。。。
結局最後、職人さんが綺麗に均してくれます。。。
さて、土を綺麗に均したところで、防草シートを貼り、白川砂利を敷いて完成です。
(※防草シート:名のごとく草が生えてくるのを防ぐシート)
着工前と完成の写真をご覧下さい。
着工前
完成
着工前
完成
すっかり様変わりし、玄関の顔にふさわしい、佇まいとなりました。
お客様には大変喜んで頂き、また近所の方々も喜んで頂いたと話を伺っています。
創った庭が喜ばれる、植藤造園として何よりの喜びです。
願わくば、多くの方々に愛される庭となりますように。
㈱植藤造園 設計 ブログ担当者