朝、息が白くなり寒さも厳しさが増してきました。
植藤造園では先日、いつも一緒にお仕事させて戴いている設計者の方がお見えになりました。
石庭の仮組を行うためです。
今回は仮組の様子を紹介致します。
(※仮組:実際に使用する材料で工事場所とほぼ同じ想定で材料を組み合わせ、確認すること)
曇り空。生憎の天気となってしまいましたが、大事な一日です。
工事場所と同じ寸法の場所を造り、重要な目印となるものを石灰でマーキングします。
背景に邪魔されないよう、また実際周りがルーバーで囲まれるため、周囲を寒冷紗で囲んでいます。
石を据える前に設計者が想定の位置を石灰でマーキングをし、
そこに据え付ける石を玉掛けします。
(※玉掛け:石材等をクレーン等で吊り上げる際に、ワイヤーロープ等
を用いて荷を吊具に掛け外しする作業のこと。
必ず重心にワイヤーが来るよう、技能講習が終了した者のみ行える)
まずは石の位置を様々な角度から検討します。
決まった場所をまたマーキングし直し、ユンボで土を掘り、
実際の見え掛かりの位置に石が来るようにします。
ここでまた角度等微調整が行われ、
設計者のGOサインが出たところで土をきめます。
周りの土を均し、石についた土等汚れを落とします。
この日は午後から雨となり、視界が悪くなりましたが、
無事仮組は終了しました。
寒さも厳しくなりましたが、設計者の方に聞いたら
「体を動かしてたからなんともない」そうです。
景石は全てで7石です。
実際には土決めではなく、白砂が敷かれ、砂紋が造られます。
この石庭はビルの屋上に作られる予定です。
場所的に色んな方に訪れて頂ける場所となります。
様々な人に愛でられ、ちょっとホッと出来るような
そんな場所を創れたらと、植藤造園としても最善の努力をしていきます。
今から工事が行われる日が楽しみです。
㈱植藤造園 設計 ブログ担当者