私は植藤造園に入るまで、トラックと殆ど縁の無い生活でした。
移動も電車が基本だったので、休みに高速に乗ってトラックを見つけると、
ワクワクしたものです。
今日はトラックに乗っているものの、みちのりを見て行きます。
子供の頃、トラックの荷台に乗ってワクワクしたり、荷台に様々な荷物を積んでいる
大人を見てワクワクしたことはないでしょうか?
特に私は、乗せているものが見えるトラックを見るのが好きでした。
馬が乗っていたり、資材が乗っていたり、植物がわんさか乗っていたり。
中でも資材や植物は荷台をはみ出ていることが多いのに、安定していることに
スゴイな、と思っていました。
このもじゃもじゃと乗っているキンモクセイ。
実は夏に植藤の畑で一度お預かりしていたものでした。
サラだった畑を職人が耕しているな、と思っていたらある日キンモクセイがずらり。
いつも気がつけば職人さんが仕事を済ませていて、手際の良さに感動します。
このお預かりしていたものを戻しに行くため、朝、職人さんたちが荷台に
資材を積んでいました。
この時が私は大好きです。もじゃもじゃトラックの作成中。
「これは危ないからこうしよう」とか「こうしたほうがええんちゃうかー?」と
先輩が後輩に指導したり、ロープを投げて資材に引っかけたり、
職人の培った知恵が見れてとても楽しいです。
荷台を覗くとピラミッド状に積まれたキンモクセイに、縄で括りつけられた竹。
見事なバランスです。もじゃもじゃトラック完成!
キンモクセイは無事に現場まで運ばれ、職人によって綺麗に植え付けられました。
幼い頃、
「あのトラックどこにいくんだろう?乗っているものは、どんなみちのりを行くのだろう?」
と思っていた一つの小さな疑問が、植藤造園に来て解決されました。
資材の載ったトラックはどこか、あたたかみを感じます。
それはきっと職人たちの仕事ぶりが垣間見れたからなのでしょう。
見る者の目を楽しませてくれるもじゃもじゃトラック。
今日もどこかで走っていることでしょう。
㈱植藤造園 設計 ブログ担当者