その桜畑の中にこっそりいたんです。
蕗の薹(ふきのとう)です。このようなかたちでお目にかかったのは初めてで、感動いたしました。
教えて下さった社長の奥様に了解を得、採って食べてみようと思いました。
恥をさらすようですがてんぷらです。
決して人にはお出しできない代物ですが、これでも醤油、ご飯と一緒にいただけば和らいだ独特の苦みと香りにそそられていつも通りに食が進んだのです。
ふきのとうをスーパーで見てもほとほと買うことはない、けれど出会い方の違いでわざわざ手間をかけて調理をし、見た目は悪くともおいしいと思いながら食べ、今日の幸せを噛み締めるものなのです。出会い方とそのタイミングは時に人の心を動かす力をもっているんだと勉強になりました。
植藤造園 ブログ担当者