会長と一緒に出張で桜の調査に行きました。
調査と言って何をすると思われますか??
花を「ひらく」のです。
せっかくなのでちょっと珍しい花で。
こちらは大奈天(おおなでん)。
これを今から「ひらいて」いきます。
まず、花径(花の大きさ・径)や小花柄(花が枝からついてる萼までの柄の部分)などを
記録していき、次に花弁をひらきます。
この花の花弁は32枚です。
もちろん、花によって個体差はありますが、目安になります。
さて、萼の部分を見て頂きたいですけど、まだ花弁がついている??
と思われませんか?
これは「旗弁(はたべん)」です。
旗弁とは雄しべが花弁化(!)したものです。
よーく見て頂けると気づくかもしれません。
花びらの先・花弁の切れ目に、雄しべの花粉がちょっとついているのがわかります。
さらに、驚きが一つ。
この大奈天はなんと、花の中に葉がつくのです!
それが、こちら。
これを見つけた時には感動しました。
恥ずかしながら私は花に詳しくないので、こんな面白いものが自然界にはあるのだと驚きました。
この旗弁と葉っぱとめしべを並べると、同じくらいの大きさであることが分かります。
花の調査はこうやって花をひらき、何という花なのか、
新しい品種ではないか等を見て行きます。
私はまだまだ分からないことばかりですが、こうやって桜を知る機会ができ、
花や自然に触れ、自然のものの美しさに感動する日々です。
花一つ一つが少し身近に感じるようになりました。
こちらに来て、本来 私たちは自然の中に生きているのに、それを忘れて
過ごしていたんだな、ということを少しずつ、身体で理解してきました。
そんな出逢いに感謝する日々です。
㈱植藤造園 設計 ブログ担当者