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植藤造園
ウエトウの植木屋仕事
2009.1.16

嫁入り仕度

毎年今頃、御嫁にやる桜の準備に追われます。
今回もいい年ごろの桜がお嫁に出るのでその「嫁入り仕度」をご紹介したいと思います。


今回選ばれた桜は樹形が整っており広がりがあってとても美しい桜です。満開時の写真がなく残念です。
まず慣れた土地から少しずつ切り離していき、根鉢回りを整えます。切った根の断面をみると、ここでいかにたくましく根を張って生きてきたかがわかります。

そしてこの根巻で桜を見栄え良く、嫁ぎ先で元気に暮らしていけるようしっかり仕度してあげます。
役割分担して3,4人で手際よく締めていきます。

この根巻技術は、どんな大きさにも対応できる手法であり、最小限の材料で最高の強度を持ち、運んだ先でそのまま植えつけられるという素晴らしい方法です。先人が考えた、いかに根に負担をかけず低コストで運ぶかが、結果このように美しい姿になったのですね。

次に大きく生育したおしりをどっこいしょ、します。
この写真でレッカーを機動させてますが、実際桜を傾けているのは人力なのです。縄等を使ってうまく力を分散させて引っ張り、最後レッカーで吊って回送車に乗せました。
この作業をこんな簡単に切り上げては怒られますが次へ行きます。

約4時間かけて元の住まいから完全に根を離した桜は、伸びた枝垂れた枝を括ってもらいまとめ、嫁入り仕度の完了となりました。
あとは御迎えがくるまで、布団の中でのんびり待つだけです。

今後も新しい場所で元気に、美しく育って欲しいと思うのでした。
植藤造園 ブログ担当者

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