ところで、京都には日本一美しい庭園の候補に上がる庭が
幾つかあります。
その一つは修学院離宮です。
修学院離宮 小さい流れと新緑のモミジ
先日、ドイツの方と一緒に参観する機会があったので、
その時撮影した写真で、ご紹介します。
修学院離宮、桂離宮、仙洞御所は宮内庁の管轄で参観するには、許可が必要です。
日本人であれば、1パーティ4人で参観希望日の3ヶ月前に申し込むことができます。
参観費は無料で宮内庁の方が案内してくれます。
申込はホームページに掲載されています。
外国の方は当日でもパスポートを持参すると、空きがあれば参観でき
同伴者の日本人も参観できます。
修学院離宮は1653~1655年にかけて、後水尾上皇の指示によって造園工事が起こされ、
1659年に完成した山荘です。
比叡山の麓、東山連峰の山裾に造られた修学院離宮は上・中・下の
三つの離宮(御茶屋)からなり、上離宮背後の山、借景となる山林、
それに3つの離宮を連絡する松並木の道と両側に広がる田畑とで構成され、
その広さは54万㎡に及びます。
千歳橋は中島と中島をつなぐ
スケールの大きな回遊式庭園となっていて、参観には1時間15分を要します。
上茶屋御成門から、下茶屋、中茶屋を経て上離宮に入ると狭い石段が続く、
上御茶屋御正門 ミツバツツジ満開
それを登りつめると、隣雲亭からは素晴らしい雄大な景色が眼下に広がる。
隣雲亭からの雄大な景色
次に、眼下の浴龍池の周りを一周して、戻っていくというコースです。
浴龍池北岸の舟着
今から約350年前にこれだけの雄大なスケールの庭を造営されたことは驚異です。
素晴らしい日本の文化遺産ではないでしょうか。
私は個人的に修学院離宮が日本一美しい庭園ではないかと思います。
植藤造園 ブログ担当者