春はあっという間に過ぎていきます。
弊社では祇園枝垂桜が3月の末から4月の始めまで楽しめました。
現在は里桜が数種見られます。
花が咲くと気持ちも高揚し、散ればなんとも切なく感じるものです。
しかし、野草を見てみれば元気な事。自然が回っている事を感じます。
あっという間に年度末が過ぎ、新年度ですね。
その新年度ももう一月が経とうとしています。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の二十四節気は清明と穀雨です。
4/5 清明(せいめい):
このころになると春気玲瓏として、草木の花が咲きはじめ、
万物に清朗の気が溢れてきます。
4/20 穀雨(こくう):
春雨がけむるように降る日が多くなり、田畑をうるおして
その成長を助け種まきの好期をもたらします。
春の季節の最後の節気です。
(平成二十六年神宮館開運暦より)
では、いつも通り季節を写真で比較散歩してみましょう。
清明の頃、祇園枝垂桜は散りはじめ。
花弁が手水鉢に浮かび、なんとも言えない美しさ、儚さを感じます。
人は桜を見て優しい気持ちになり、美しさを讃え、また美しさの反面狂気すら感じるものです。
しかし、心にゆとりがない時は、そいういった事すら感じられません。
花を見て、優しい気持ちになれる人はきっと満たされていて、
切なく感じる人は、おそらく何かに傷ついているのでしょう。
結局、何事も自分次第なのだ、と考えるのは短絡的かもしれませんが。
穀雨には若葉が青々とし、爽やかな景色へと変化しました。
私は若葉の色がとても好きです。
見ているだけで、人生が開けて明るくなっていくような気分になれます。
…どうも、私が短絡的な人間のようです。
ところで、私は今年驚いたことがあります。
葉牡丹を去年の暮れに植えたのですが、、、
12/23 冬至: 寄せ植えした時の様子
4/5 清明: こんなに伸びましたっ!!
私の地元だと、小正月のうちに片付けてしまうため、初めて見ました。
(気が付かなかっただけかもしれませんが。。。)
4/20 穀雨: 花が咲きました!
こんな花が咲くとは知りませんでした。
菜の花に似ています。と、調べてみれば両方ともアブラナ科でした。
一つかしこくなりました。
さて、本日午前中は暖かく、春爛漫としておりました。
しかし今は風が吹き、空模様が怪しくなってまいりました。
暦通り、今晩から明日にかけて雨になりそうですが。。。
ここのところ、週末が雨なので少し気落ちします。
ところで春には多くの雨の名称があります。
付け焼刃の知識ではございますが。
瑞雨(ずいう):穀物をはぐくむ雨
甘雨(かんう):草木をうるおす雨
春霖(しゅんりん):春の長雨
催花雨(さいかう):早く咲いて、と花に促す雨
菜種梅雨(なたねづゆ):菜の花が咲くころに降る雨
など。なんて綺麗なんでしょう。
雨を見て感じて、この名称を言ってみたいものです。
というわけで、日本の雨の名前の美しさに敬意を表して、
明日の洗濯物が部屋干しになることを許すとしましょう。
みなさま、よい週末をお過ごしください。
(株)植藤造園 設計 ブログ担当者