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植藤造園
秋の記録
2013.9.6

気配

昨日は八朔。旧暦の八月一日でした。
ここのところ雨が続き、風が変わり、朝晩がぐっと過ごしやすくなりました。
この4日間 朝が寒いくらいでしたが、昨日ムラサキシキブが色付きはじめました。
植物は 月のリズムで、時を刻みます。


昨日の昼ごろ会長が一仕事終えて、事務所に入るなり、
「おまえ、あそこのムラサキ見たけ」と聞かれました。
なんのことか考えを巡らせましたが、そういえば去年も同じ話をしたことを思い出しました。
八朔。その日に、ムラサキシキブが必ず色付き始める。
植物がいかに月の影響をうけ、太陽暦でなく月暦(太陰太陽暦)がいかに大事か。
そんな話を、その時期のある瞬間にいつも会長は話してくれます。
確かに2年連続で、八朔の日に色付いたムラサキシキブに、私は感動しました。

本日、私は朝一番でこのムラサキシキブの写真を撮っていました。
すると会長が、他の植物の変化を
「あそこの…」と言いながら、お散歩しつつ教えて下さりました。

これは柚子。ここ数日で実が大きくなり、枝が弓なりになってきました。
夏が暑すぎ雨もなかったために、なかなか成長しませんでしたが、
ここ数日の雨でやっと「動き出した」そうです。

これは百日紅(サルスベリ)。
今年は花が小さく、また花期も短いとのことです。
確かにいつもはもっと豪奢に花が咲き誇っているのを、私は美しいと心を弾ませています。
なんだか今年は、申し訳ない程度にしか花が咲いてないので、私も淋しいです。

夏の暑さと、日照りが強すぎたこと、雨がなかったことでやけてしまい、
花を咲かすことが出来なかった花芽がたくさんありました。

こちらはハギ。

これも諸々の理由で、花の多くがやけてしまっています。
会長曰く、
「今年は桜の葉も散るのが早かった。実は全部小さい。」とのこと。
弊社に来て去年と一昨年の記憶しかない私ですが、確かになんとなく、その2年と比べると
実が小さく感じます。葉も少し早かったように感じます。
会長は、植物の変化の話を教えて下さりながら、
「すべてがおかしい。人間もおかしくなるはずや」
と締めくくられ、また作業へ行かれました。
でも月暦で見れば、昨日が八朔でムラサキシキブが色付いた。
それは、なんだかとても、優しい事実な気がします。
どんなに厳しい状況下でも、全ての植物が今を最大限の力で生きています。
それはとても静かで綺麗だと、私は感じました。
季節の変わり目。
私たち人はこの時に、体調を壊しやすいとしています。
みなさん、お体にお気をつけてお過ごしください。
(株)植藤造園 設計 ブログ担当者

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