立春から2週間が過ぎましたが、京都は土曜日に雪が降りました。
まだまだ寒い日が続きます。
雪が積もり、京都の山越はまた気温がぐっと下がりました。
今日も寒い一日となっておりますが、寒桜の蕾がだいぶ大きくなっています。
春が近付いてきました。
同時に桜の出荷の時期ももうすぐ終わります。
植藤に来て最初に学んだことは樹木の移動・植樹には
適した季節がそれぞれあるということでした。
桜等の落葉樹は葉を落としている今が活動休止期となるため、
今が適期となります。
写真はお客様に送る苗木を梱包している様子です。
枝をしぼり、土をふるって30株ほどまで一つにまとめられます。
(※枝を絞る:広がった枝をまとめコンパクトにすること)
(※土をふるう:根についている土を落とすこと。重量が軽くなる)
本数が少ないの場合は、枝が折れないよう竹を添えます。
種から大事に育てた桜が、出荷できるようになるまで丸5年はかかります。
会長曰く、芽が出るのは植えた種の80%で、成長するのはそのうち50~60%、
更に出荷できるようなモノになるのはそのうち半数程度ということです。
結果20%程度しかモノにならないと言えます。
数字で見ると厳しくも思えます。
しかし、命が育つというのはどんな生命にとっても過酷なのでしょう。
現代社会はストレス社会・競争社会と盛んに言われていますが、
自然界では普通のことなのかもしれません。
「それが自然や」
と会長はよく言います。
当たり前だけれど深い言葉だと最近感じます。
苗木は2.5m内外の木でしたが、絞り、梱包すると4.0m程度になりました。
大事に育ててきた苗。
お客様のところで強く根付き、綺麗な花を毎年咲かせて欲しいと願います。
㈱植藤造園 設計 ブログ担当者